【一期一具】スマート電球 PHILIPS Hue
「一期一具」(いちごいちぐ)は、私がこれまで一生一度の幸運な出会いをした道具たちについて綴るシリーズです。
ここ数年、仕事から帰ると、リビングで寝落ちしてしまうことが増えた。私は寝るときは真っ暗派なので、灯りが点いていると熟睡できない。熟睡できないのは脳味噌によろしくない。そこで手持ちのお気に入りの照明器具を、自動で消灯してくれる器具はないかねえと探していた。
2週間ほど前、ときどきお世話になるインテリアショップのblogを眺めていたら、スマート電球なるものが紹介されていた。色や明るさが自由に変えられ、タイマー機能もある。便利だし、面白そうだ。
すでにいろんなメーカーから販売されているが、その中でも比較的アプリの動作が安定してそうなメーカーの製品に決めた。いくら製品自体が優秀でも、アプリがゴミだと使い物にならないからだ。Hue Bluetoothというアプリにはデモ機能がついていて、あらかじめiPhoneに落として、購入前にアプリの使い心地をお試しできる。
リビングルームにフルカラー、寝室にホワイトバリエーションの電球を取りつけた。ソケットに電球をはめてアプリを起動させ、ペアリングすれば完了。超簡単。
フルカラーは白色の色味や明るさのほか、季節や地名などのイメージであらかじめ設定された色に変えられる。自分でいじってオリジナルカラーを作り出すこともできる。ホワイトバリエーションは白の色味のみ変えられる。
中継機の役割を持つ「ブリッジ」を組ませればフル機能で使えるが、ブリッジはWi-Fiのモデムに有線で繋ぐ必要がある。私は近々光をやめてモバイルWi-Fiにする予定があるため、Bluetooth接続にした。
ブリッジを使わないと、いろいろ機能が制限される。例えば、
・照明器具ごとに設定を割り当てる(Bluetoothは全ての照明が同じ設定になってしまう。寝室だけ点灯させたいときは、いったん全ての照明を点灯し、あとから個別に消すというひと手間が入る)
・映像や音楽と連動させる
・外出先からコントロールする
・純正のリモコンの使用
などはBluetoothのみではできない。
あと、これはバグなのか仕様なのかよく分からないが、アプリの「ルーチン」タブで設定した就寝時刻がその都度offになってしまう、iPhoneからは操作できるのにiPadからはなぜかできないとか(同期されない)、このあたりは改善の余地あり。
照明器具は、どちらも照明作家、谷俊幸さんのもの。
リビングルームはKazaguruma。
寝室はSen。